カードを持っていると、登録している個人情報が変わった時や盗難被害にあった時など「どうしたらいい?」と思う場面は多いものです。
調べても解決しないから教えてほしい、そんな時はどこに問い合わせをしていますか?
カード会社の問い合わせ窓口は電話以外にもあり、ユーザーは内容に合わせて窓口を選ぶことができます。
これは、カード会社だけでなく、ユーザーにとっても効率が良いからなんです。
そこで、今回は問い合わせ先の確認方法や問い合わせ窓口の種類をまとめてみました。
内容や緊急度に合わせてどこに問い合わせたらいいか、選ぶポイントや注意点もあわせてご紹介します。
このポイントをおさえれば、困ったときに迷うことなく問題が解決でき、時短にもつながり一石二鳥ですよ。
目次
問い合わせ窓口の確認方法
入会・退会の方法、使い方、請求や紛失時など、カードを持っていると知りたい情報はたくさんあります。
カードの使い方を知りたい場合、カード会社の公式ホームページ内の「ご利用ガイド」や「よくある質問」から確認できます。
カード会社へ直接問い合わせをしたい場合、窓口はここから確認できます。
- カードの裏面に記載されている電話番号
- カード会社公式ホームページ内「お問い合わせ」
カードの公式ホームページの「問い合わせ窓口」を調べると、電話以外にも様々な問い合わせ先があり、どこに問い合わせればいいか迷ってしまいますよね。
時間がないからと、とりあえず電話すると回線が混み合い待っているうちに休憩時間が終了し、質問すらできなかったという事にもなりかねません。
こんなことを避けるためにも、ぜひ「場合によって問い合わせ窓口を使い分ける」ことを覚えておきましょう。
問い合わせ窓口は大きく分けて5種類ある
問い合わせ窓口は、大きく分けて以下の5種類があります。
- 電話(オペレーター)
- 電話(自動音声)
- カード会員向けインターネットサービス(以下「マイページ」)・アプリ
- メール
- その他(チャット・LINEの友達登録など)
結論からお話すると、問い合わせ窓口を選ぶポイントは「問い合わせ内容と緊急度」です。
具体的な使い分け方は後の章で詳しくお話しますが、まずは各問い合わせ方法の特徴について確認していきましょう。
①電話(オペレーター)
カード会社のコールセンターへ電話をすると、オペレーターが直接対応してくれます。
カードの裏面に印字されている電話番号も、通常はこのオペレーター対応の電話番号です。
問い合わせ内容をオペレーターに伝えると、その場で対応してくれるか、時間を要する場合は折り返しの電話で対応をしてくれます。
メリット |
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デメリット |
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担当者が直接対応してくれるので早く確実に解決できるものの、一件一件の処理に時間がかかります。
そのため回線が混み合うことが多く、長時間待つこともあり時間に余裕がない時の選択肢としては不向きです。
カード会社によってはホームページから回線の混雑状況を確認できるところもあります。
問い合わせの前に確認してみると良いでしょう。
②電話(自動音声)
自動音声応答サービスは、オペレーターが対応しないサービスです。
通話料は無料のことが多く、対応時間は年中無休・24時間です。
専用番号に電話を掛けた後、ガイダンスに従って操作をしながら手続きをします。
自動音声応答サービスでは、主に以下のように質問をともなわない情報の照会・変更手続きが可能です。
- 情報の照会(利用可能額・支払い金額・ポイント残高など)
- 登録情報の変更(住所・氏名・暗証番号など)
- 追加カードの申し込み(ETCカード・家族カードなど)
- カードの退会手続き
なお、サービス利用時はカード番号と暗証番号が必要です。
お手元にカードを用意してから電話するようにしましょう。
③マイページ・アプリ
パソコンやスマートフォンを利用するなら、マイページやアプリから問い合わせをすることができます。
発行後、カードにメールアドレスなどを紐づけて作成したマイページでは、以下のような情報を24時間確認することができます。
- 利用代金明細の照会
- 利用可能額の照会
- ポイント残高・有効期限の照会、ポイント交換
- 支払い方法の変更
- 登録情報の変更(住所・氏名・暗証番号など)
- 追加カードの申し込み(ETCカード・家族カードなど)
- 不審なカード利用の検出時などのメール受信設定
- キャンペーンの参加
- 紛失時のカードの利用停止 など
マイページには、カード会社に寄せられる「よくある質問(FAQ)がまとめられていることもあります。
マイページで疑問を解決できれば問い合わせ時間を短縮できるので、問い合わせ前に一度確認してみると良いでしょう。
解決できない場合、マイページから問い合わせをすることができることがあります。
④メール
カード会社ホームページでは、「お客様サポート」などからメールで問い合わせをすることができます。
オペレーターが内容を確認後、回答が返信されますが、多くの場合回答には時間がかかります。
返信の目安時期がホームページに記載されていることも有りますが、だいたい3~5営業日程度はかかると思っておくと良いでしょう。
⑤チャットサポート(ホームページ・LINEの友達登録など)
他にも、チャットによるサポートサービスを提供しているカード会社もあります。
チャットサポートはカード会社ホームページや、LINEの友達登録などから操作することができます。
多くの場合はAIによる自動チャットサービスです。
コメント欄に質問を入力すると、回答が表示されます。
カード会社によってはオペレーターが対応するチャットサポートを提供していることがあります。
受付時間は、AI対応の場合は年中無休、オペレーターが対応する場合は電話同様に受付時間が限られています。
個人情報保護法の観点から、チャットによるサポートでは個人情報を含む問い合わせは受付できないことがあります。
問い合わせ窓口は「個別対応の必要性」「内容」「緊急度」で選ぼう
適切な問い合わせ窓口を選ぶためのポイントは「個別対応の必要性」「内容」「緊急度」です。
ここからは、具体的な手段の選び方を紹介していきます。
解決したい疑問・気になっていることを頭に思い浮かべながら読み進めて行きましょう。
①問い合わせをしなくても解決できる場合
最初のポイントはあなたの疑問が「個別対応が必要なものかどうか」にあります。
一般的な質問がある場合 | 基本的な照会・手続きをしたい場合 |
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例)カードが使えない、引き落としができなかった場合など
| 例)利用状況や登録情報の照会や変更、カードの追加や退会など
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カードを利用する上で多くの人が感じる一般的な疑問は、カード会社のホームページに記載されています。
そのため、公式ホームページを見ることで次に起こすべき対処法を確認できます。
また、基本的な照会や手続きは、オンラインや自動音声で簡単に手続きができます。
オペレーターを通さずに解決できれば、24時間対処ができますし、待ち時間を大幅に短縮することができます。
②個別対応が必要ならオペレーター対応のサービスを選ぼう
上記の方法で解決できない場合、質問に回答・対応して欲しい場合は、オペレーターが直接対応するサービスを選びましょう。
選ぶ基準は「緊急度」です。
当日中に回答が必要か、数日かかってもいいかで決めましょう。
(1)すぐに解決したい場合は「電話」
「とにかくすぐに回答が欲しい」なら、「電話」を選びましょう。
内容次第ではその場で回答が出ず、折り返しの電話となることがありますが、それでも当日中に解決することができます。
質問の内容が複雑だったり、細かく説明する必要がある場合もこの選択肢が最適です。
ですが、かかってくる電話1件1件、順に対応されるため、オペレーターに繋がるまでの待ち時間がかかります。
電話は時間に余裕がある時にかけるようにしましょう。
(2)急がない場合は「メール」
急ぎではないが個別対応はして欲しい、という場合はメールや、マイページ・アプリからの問い合わせサービスを選びましょう。
カード会社は受領した問い合わせを一件ずつ処理しているため返信には時間がかかります。
ですが、オペレーターが直接返信するため個々の問題への対応が可能です。
この場合、気を付けておきたいのが質問の書き方です。
メールはチャットや電話のようにその場でやり取りをすることはできません。
そのため、質問の内容が分かりにくければ確認が必要になります。
その結果、質問・返信の往復回数が多くなり、解決までに時間がかかってしまいます。
メールを書く際は、状況と質問内容が相手に伝わりやすい文面を書くことを意識しましょう。
- 問題点と回答が欲しい点を明確にする
- 必要な情報に漏れがないようにする
例)カードの種類、現在の状況など - 箇条書きや行替えをするなど、簡潔で見やすい文面にする
- 一通の中に複数の質問をしたい場合、内容ごとに項目を分けて記載する
セキュリティ面の問題から、多くのカード会社はメールで契約内容に関する質問を受け付けていません。
メールで回答可能な質問内容は公式ホームページに書かれています。
該当しない場合は電話で連絡をしましょう。
契約内容の照会・手続きがメールでできるカードの場合も、個人情報の書き方を指定していることがあります。
特に指定がない場合、氏名やカード番号などの個人情報の記載は避けましょう。
オペレーターが対応するチャットサービスがあるなら、チャットは即日解決の選択肢になります。
質問を言葉で打ち込む手間がかかる、電話より細かいニュアンスが伝わりにくいのがデメリットですが、電車内など声を出せない場所でも利用できる便利さがあります。
④紛失・盗難の場合は迷わず24時間対応の専用回線へ電話
カードの紛失・盗難の場合は、すぐに24時間受け付けている専用回線へ電話をかけるか、オンラインで手続きをしましょう。
最近は券面に番号を印字しないナンバーレスのカードが増えています。
ですが、一般的なカードに印字されているカード番号と有効期限、セキュリティ番号があれば不正利用される可能性は大です。
カード会社に連絡し、カード機能を無効化した時点でそのカードは二度と使用することができなくなります。
再度利用したい場合は再発行手続きを行いましょう。
なお、カード会社やカードの種類によっては再発行手数料が必要な場合があります。
また、無効化だけでなく一時停止の手続きを受け付けるカード会社もあります。
ですが、カードの安全が確認できない限り、無効化した方が安全でしょう。
⑤海外からの問い合わせは専用のコールセンターへ
海外旅行中にカードの紛失・盗難があった場合、多くのカード会社では専用の紛失・盗難受付デスクを設けています。
受付は年中無休、24時間日本語での対応が可能です。
- カード会社へ連絡し、カードの無効化・利用停止手続きを行う
- 最寄の現地警察署で届出をして遺失届出証明書を発行してもらう
盗難・紛失による被害を最小限に抑えるためにも、気づいたら一刻も早い対処が大切です。
渡航前に電話番号を控えておき、いざという時はすぐに連絡できるようにしておきましょう。
カードや国際ブランドによっては、以下のように緊急時に対応できるサービスがあります。
- 緊急カード再発行手続きができる
- 滞在先の最寄りの提携銀行で現地通貨を受け取ることができる
※海外キャッシュサービスの利用枠の設定が必要
※利用にはキャッシングサービス利息がかかる
海外渡航をする際は、お手持ちのカードに上記のようなサービスがあるか、事前に調べておくと良いでしょう。
問い合わせ窓口の選び方のまとめと注意点
それでは、ここまでの内容をまとめてみましょう。
- 問い合わせの手段は「個別対応の必要性」と「緊急度」で選ぶ
- AIが対応する手段(自動音声への電話、チャット、LINEの友達登録)は、個々の問題に対応できず、解決できないことがある
- 確実に問題を解決するならオペレーターが対応する手段を選ぶ
- オペレーターが対応する電話は待ち時間が長い
- メールは回答までに数日を要する場合がある
- オペレーターが対応するチャットサービスは声を出せない場所でも相談できる
一般的な問い合わせ・手続き |
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個別に対応してほしい |
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内容や緊急度を確認するというのは、面倒な手間に感じるかもしれません。
ですが、問い合わせをしたい人全員がオペレーター対応の電話番号に電話をかければ、回線はさらに繋がりにくくなってしまいます。
手段を使い分けることで、余計な時間や手間をかけることなく、上手にカードを使っていきたいですね。