あなたのメールやSNSに突然届いた、「〇〇銀行です」というメッセージ。この様なメッセージはフィッシング詐欺である可能性があります。
フィッシング詐欺とは、大手企業や金融機関など信頼できる機関の名前を語り、悪質な詐欺サイトに誘導してカード番号を入力させる手口です。
フィッシング情報の届け出・フィッシングサイトとも増加傾向にあり
フィッシング対策協議会によればフィッシング情報の届け出件数について、2021年は前年と比較して著しく増加しているとの事です。
またフィッシングサイトのURL件数に関しても、2021年度下半期は上半期よりも増加しているとの報告がまとめられています。
▲▼『フィッシングレポート 2022』フィッシング対策協議会より引用
近年はLINEなどSNSを利用して、大企業の名を語り悪質詐欺サイトへの誘導をするケースが多いとのことです。
そのようなサイトにカード番号を入力してしまうと、ほぼ間違いなく番号を盗用されてしまいます。
怪しいメールやSNSのURLリンクに用心!
フィッシング詐欺の被害に遭っている金融機関が、HPに偽メールの例をアップして注意喚起をしている場合もあります。
三菱UFJニコス株式会社 |
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いかにも公式のお知らせのような巧妙なメッセージですね。
知識が無ければ騙されてしまいそうな文面ですので、企業からメッセージが来ても「本当に公式からのメッセージかな?」とその都度疑う癖を身につけてくださいね!
またフィッシング詐欺メッセージの中には、芸能人の名前を騙る例もあります。
通常、芸能人などの有名人からメッセージが来ることは100%ありませんので、まず疑いましょう。
以下のようなメッセージが来たら要注意ですよ!
- カード会社や銀行などの金融機関からのメール
- 著名人からのメール
- 不正アクセスがあったので、IDやパスワードを入力して確認して欲しいという文章
- 本人確認を求めるために、携帯番号などの個人情報を引き出そうとする文章
少しでも怪しいと感じたら、その企業の公式HPなどを確認しましょう。
▲Yahooのトップ画面
こちらはYahooのURLですが、頭にhttpsと書いてありますね。このhttpsとは、「このサイトではあなたの入力した情報は暗号化されるので、他の人は見れないし、いじることも出来ませんよ!」という意味です。
したがって、そのサイトはセキュリティレベルが高いということを示しています。
一方、頭がhttpと「s」が無い場合は注意した方が良いです。httpの場合、あなたの入力した情報は暗号化されていないため、他の人が見たり、いじることも出来ます。
フィッシング詐欺のリンク先でなくとも、特にカードの情報を入力する場合は、URLの頭文字に注意してくださいね!
すでにカード情報を入力してしまっていた場合は警察へ
もしあなたがすでにフィッシングサイトにカード情報を入力してしまっていた場合は、お住いの都道府県警察のフィッシング専用窓口かサイバー犯罪相談の窓口まで通報しましょう。
また、番号を入力してしまったカードはすぐにカード会社に連絡して停止し、再発行を依頼しましょう。