スキミングとは、カード本体を盗むことなく「カード情報」を不正に読み取って偽造カードを作成する犯罪です。
スキミングには、カード情報を読み込めるスキマーという端末が使用されます。
目次
本当にあったスキミング被害の体験談
まずは、本当にあったスキミング被害の体験談を見てみましょう。
海外で体験をしたエピソードです。
請求の詳細を見てみると、アメリカのアトランタシティーのAdidasで約100ドル相当のシューズを購入していたようです。
アメリカから遠く離れたフィジーにいますし、そもそもアメリカに行ったことも無ければ、Adidasのオンラインショッピングもしたことがありません。
留学仲間に相談してみたところ、どうやらスキミングの被害に逢った可能性が高いことがわかりました。
ちょうどフィジーに滞在をしている際、中国人グループによるカードのスキミングが横行しているとのことでした。
すぐさまカード会社に連絡をして、身に覚えのない請求があったことや、その時の状況などを事細かに伝えました。
幸運なことに、数日中に不正利用を認められて、後日不正利用額をカード会社に補償してもらうことになりました。
海外では頻繁にカードを使っていたので、スキミングの被害に遭う場面が多かったのかも知れません。
とは言ったものの、普通にカードを使っていても、いつの間にか被害に遭っていたことに恐怖を感じました。
スキミングはいつ起こるか分からない
スキミングをされるケースは多種多様です。
例えば、あなたがカフェなどでカバンを置きっ放しにしているほんの一瞬でスキミングされる可能性もありますし、ATMにスキマーが仕掛けられていることもあります。
スキミングに関しては、いつ起こるか分からない面もあります。
また、暗証番号の管理も重要です。
ジムなどでロッカーにカバンを預けた際に後ろから暗証番号を見られてしまっていた、暗証番号を誕生日など類推可能な番号にしていたため見破られてしまったなどもありえます。
以下の対策が有効ですね。
- カードやカードの入った財布・カバンは手元から離さない
- 暗証番号を入力する際は後ろを警戒する
- 誕生日や電話番号など第三者から類推可能な暗証番号は避ける
店舗でのスキミングを防ぐためには?
中には店舗のレジなどに、スキミングをする端末が設置されていることもあります。
「レジに細工を施して、端末を通したカードの情報を読み取る」という手口です。
①一番の対策は「ICチップ搭載カード」
店舗でのスキミング対策として一番有効な手段が、磁気ストライプのカードでなく「ICチップ搭載カードを利用する」ことです。
②「店舗でのスキミング」は日本よりも海外で多発している
また、特に店舗でのスキミングは、日本よりも海外で多発しているカード犯罪でもあります。
外務省もHP内で注意喚起もしているように、海外では多数の手口でスキミング犯罪が起きています。
『海外邦人事件簿|Vol.66 クレジットカードの不正使用にご注意を!』
海外では外資系ホテルなど、信頼できる場所でのみカードを使った方が安全です。
スキミングされてカードを不正利用された時の対処法
最後に「実際、スキミングに遭ってカードが不正利用されてしまった際どうすべきか」を紹介します。
流れとしては、以下の通りです。
カードを不正利用された際の手順
なお前提として、不正利用の補償期間は2ヶ月です。明細書が送られてから2ヶ月過ぎてしまっている利用の場合、その不正利用は補償がされません。
普段からこまめにカードの利用履歴のチェックは欠かすことなく行いましょう。
①カード会社に連絡
まず最初に、利用しているカードのサポートデスクに連絡を入れます。身に覚えのない利用があったことを伝えましょう。
②不正利用に関する調査へ協力
場合によっては、「いついつ、〇〇店での利用に身に覚えがありませんか?」と調査に協力をされることがあります。
その際は本当に利用が無かったか、正確に思い出して質問に答えましょう。
③カード会社の調査
ここからはカード会社による本格的な調査になります。その調査期間はケースによって異なります。
④不正利用と認められたら、被害額の補償と新しいカードの発行
カード会社によって無事不正利用が認められたら、盗難保険がおりて不正利用による被害額の補填が行われます。また今使っているカードの利用が停止され、新たに違う番号のカードが発行されます。
新しいカードが届き次第、カード番号変更の後処理が必要となります。具体的には、毎月の支払いをしているお店やサービスに、カード変更について連絡しましょう。
変更を忘れてしまうと引き落とせず「未払い」となってしまいますので、忘れずに行いましょう。