現在「キャッシュレス決済」は、ほとんどのお店で使えると言っても過言ではありません。
ですが一口に「キャッシュレス決済」といっても種類は多く、メリット・デメリットも様々です。
そこで今回は、各「キャッシュレス決済」の特徴やその選び方をまとめました。
目次
- 1 人気&最強のキャッシュレス決済アプリはどれ?各社のサービスの比較
- 2 結局「キャッシュレス決済」はどれがおすすめなの?
- 2.1 ①「カード払い」はやはり大定番:使えるお店の数はダントツ&還元率も高い
- 2.2 ②「QRコード決済」アプリは無審査&お試し感覚で導入しやすく、キャンペーンも多い
- 2.3 ③「iD/QUICPay」の還元率やサービスは、紐づけるカード等によって決まる
- 2.4 ④「ApplePay」「Google Pay」もカード決済の一つながら、Google Pay対応カードは限られるので注意
- 2.5 ⑤「デビットカード」なら高校生でもインターネット決済が可能に(VISA、JCB等の場合)
- 2.6 ⑥Kyashはじめとする「プリペイドカード(アプリ)」は後払いに自信がない方に
- 2.7 ⑦「Suica」等、チャージ(入金)式の電子マネーはクレカと組み合わせて上手に使いたい
- 3 あなたに合ったキャッシュレス決済の選び方
- 4 こんなときにはどのキャッシュレス決済がおすすめ?
- 5 現金払いではなくキャッシュレス決済を使うメリットは何?
- 6 キャッシュレス決済の利用に伴うデメリット
- 7 人気・おすすめなキャッシュレス決済についてのまとめ
人気&最強のキャッシュレス決済アプリはどれ?各社のサービスの比較
まずはここ数年で大きく普及率を伸ばしている、「QRコードで支払うキャッシュレス決済アプリ」をご紹介します。
①「dカード×d払い」なら完全無料&簡単に1.5%還元を実現できる
一般的に、高還元とされるキャッシュレス決済のポイント還元率は1.0%です。
これに対し、あなたが「dカード」と、QRコード決済アプリ「d払い」を組み合わせたなら、それだけで合計1.5%の還元を実現できます。
「dカード」は年会費無料なうえ、還元されるポイントも使い勝手の良い「dポイント」です。
手軽に使えてお得なQRコード決済方法だと言えるでしょう。
また、dポイント加盟店でこの方法を使えば、dポイントの三重取りが可能なのもうれしいところです。
★d払いはdocomoの携帯電話料金支払いにも利用できます。
基本還元率 | |
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0.5% | |
貯まるポイント | |
dポイント | |
使えるお店 | |
「d払い」加盟店 | |
チャージ方法 | |
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備考 | |
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還元率 | |
---|---|
1.0% 100円につき1ポイント還元 ┗dポイント | |
特典 | |
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年会費 | |
完全無料 | |
スマホ決済 | |
ApplePayのみ | |
備考 | |
docomoユーザーはdocomo優待が充実している「dカードGOLD」(年11,000円)の選択推奨 ┗docomoで10%還元など |
dカード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 年550円 ※初年度無料 ※年1回のETC利用で無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | 還元率 | 1.0% (dポイント) |
- 年会費は永年無料!
- ローソンではdカード決済で1%ポイント還元!
- ポイントの使い道が多い。「iDキャッシュバック」がおすすめ
②「au PAYゴールド×au PAY」は年会費が掛かるものの、ポイント還元率は最強の2.5%
「au PAYゴールド」と「au PAY」の組み合わせは、QRコード決済アプリの中でも還元率の高い組み合わせです。
Pontaポイントの還元率は2.5%です。
「ポイント還元率の高さ」を最重視するのなら、こちらの支払い方法を検討してみましょう。
「au PAYゴールド」(年会費11,000円)を作る上で、auの携帯電話を利用している必要はありません。
ただし「au携帯電話利用料に対し、最大11%のPontaポイントを還元」をはじめとするauユーザーに向けての特典は充実しているため、普段からauを使っている方であれば、よりメリットが大きくなります。
ちなみに「au PAYゴールド」を使いチャージした「au PAY」を、Pontaポイント加盟店で利用すれば、さらにPontaポイントを上乗せすることができます。
基本還元率 | |
---|---|
0.5% | |
貯まるポイント | |
Pontaポイント | |
使えるお店 | |
「au PAY」加盟店 | |
チャージ方法 | |
| |
備考 | |
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還元率 | |
---|---|
1.0% 100円につき1ポイント還元 ┗Pontaポイント | |
特典 | |
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年会費 | |
11,000円(税込) | |
スマホ決済 | |
ApplePay Google Pay |
au PAY カード ゴールド
年会費 | 11,000円 (税込) | ETC 年会費 | 無料 |
---|---|---|---|
国際 ブランド | 還元率 | 1% |
- au PAY マーケットクーポンを進呈
- 通信料金のお支払いでポイントがたまる
- 一流ホテル・旅館優待サービス
③「楽天カード×楽天ペイ」は事前チャージを条件に1.5%還元を達成可能
「楽天ペイ」は「楽天カード」との組み合わせで、合計1.5%の還元を得られます。
ポイント還元の対象となるのはおなじみの「楽天ポイント」です。
このポイントはポイントが使われたり、貯まったりするたびに有効期限が更新されるため、実質「有効期限なし」で使いやすいのも特徴です(キャンペーン時などにもらえる「期間限定ポイント」を除く)。
計1.5%を実現させるためには、楽天ペイにて楽天カードの紐付け(=自動決済)ではなくチャージが必要となりますのでご注意ください。
とは言えこのチャージ自体は、「楽天ペイ」アプリ上で簡単に済ませられます。
また、この支払方法を「楽天ポイント」加盟店で使えば、ポイントの三重取りが可能です。
(楽天カードから楽天ペイへのチャージで還元0.5%+楽天カード通常還元1%+楽天ポイント加算分)
基本還元率 | |
---|---|
0.5% | |
貯まるポイント | |
楽天ポイント | |
使えるお店 | |
「楽天ペイ」加盟店 | |
チャージ方法 | |
| |
備考 | |
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還元率 | |
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1.0% 請求額100円につき1ポイント還元 ┗楽天スーパーポイント | |
特典 | |
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年会費 | |
完全無料 | |
スマホ決済 | |
ApplePay Google Pay |
楽天カード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 550円(税込) |
---|---|---|---|
国際 ブランド | 還元率 | 1.0~3.0% |
- ETCポイントが100円刻みで貯まる!
- 楽天市場でのお買い物はいつでもポイント3倍
- キャンペーンで還元率5~10%以上にUP!
④「PayPay」は1.5%還元に条件があるが、日曜日のPayPayモール優待は必見
PayPayは「1ヶ月にどれだけPayPayを使ったか」によって還元率が変動します。
(1)1ヶ月中に300円以上×50回の「PayPay」または「PayPayカード」払いで還元率+0.5% |
(2)1ヶ月中に以下のサービスのうち3つ以上の利用で還元率+0.5%
|
→基本還元率0.5%と合わせて、合計で最高1.5%還元 |
1.5%還元を実現させる条件は厳しめですが、「PayPayカード」を使えばPayPayを利用できない場所でも利用条件を達成できます。
例:PayPay(QRコード決済アプリ)での支払い回数が20回、PayPayカードでの支払い回数が10回なら、上の表における(1)の条件をクリアできる
(いずれも一回当たりの決済額が300円以上の場合)
PayPayはQRコード決済アプリの中でも366万ヶ所以上と特に加盟店(=使えるお店)が多いため、「いつものお店がPayPayにしか対応していない」という理由でも検討する余地は十分にあります。
★PayPayカードはPayPay残高にチャージができる唯一のクレジットカードですが、還元率は0.5%にとどまります。
(チャージでの還元なし+PayPayの還元率0.5%)
基本還元率 | |
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0.5% | |
貯まるポイント | |
PayPayポイント | |
使えるお店 | |
「PayPay」加盟店 | |
チャージ方法 | |
| |
備考 | |
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基本還元率 | |
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1.0% ┗PayPayポイント | |
特典 | |
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年会費 | |
完全無料 | |
スマホ決済 | |
Apple Payのみ |
PayPayカード
年会費 | 永年無料 | ETC 年会費 | 550円(税込) |
---|---|---|---|
国際 ブランド | 還元率 | 1% |
- 申込&審査で最短7分で使える
- 安心の番号レス券面
- PayPayでのPayPayカード決済で1%還元
⑤「LINE Pay」の還元率は0.5%だが、LINEさえあれば使える手軽さが魅力
「LINE Pay」でQRコード決済(チャージ&ペイ)を行った場合の還元率は、一律で0.5%です。
これは、同じLINE系のクレジットカード「VISA LINE Payカード」を併用した場合でも変わりありません。
とは言え、このキャッシュレス決済の強みは還元率ではなく「LINEアプリだけで使える」ことにあります。
貯めたポイントは「LINE Pay」での支払いの他、LINEスタンプの購入などにも使えるため、QRコード決済を使ったことのない中高生などにとっても利用しやすい決済方法です。
基本還元率 | |
---|---|
0.5% | |
貯まるポイント | |
LINEポイント | |
使えるお店 | |
「PayPay」加盟店 ※2022年7月~ | |
チャージ方法 | |
| |
備考 | |
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⑥「メルペイ」はメルカリでの売上金をコンビニなどでのお支払いに使える
「メルペイ」は、ここまで紹介したQRコード決済方法の中で唯一、ポイントが還元されません。
ただしこの支払い方法では、「メルカリ」の売上金をそのままコンビニなどで利用できます。
お得な支払い方法、というよりは「便利なメルカリの売上金の使い道」といった立ち位置です。
「売上金が貯まっているけれど、メルカリで買いたいものも特にない」という場合には、「メルペイ」の利用も検討してみましょう。
★メルカリの売上金は「アプリでかんたん本人確認」が完了している場合、自動的にメルペイ残高となります。
基本還元率 | |
---|---|
0% | |
貯まるポイント | |
PayPayポイント | |
使えるお店 | |
「メルペイ」加盟店 | |
チャージ方法 | |
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備考 | |
ポイント還元のサービスはないが、メルカリの売上金を支払いに使える |
結局「キャッシュレス決済」はどれがおすすめなの?
ここからは、QRコード決済以外の方法を含めた各「キャッシュレス決済」について解説します。
①「カード払い」はやはり大定番:使えるお店の数はダントツ&還元率も高い
現在最も普及しているキャッシュレス決済方法は、やはり「カード払い」でしょう。
どんなに還元率が高い支払い方法でも、加盟店(=使えるお店)が少なければ意味がありません。
それに対しVISAやMastercard、JCBといった国際ブランドの加盟店数は圧倒的です。
また還元率が高いカードを選べば1%、航空会社と提携したカードなどを選べば実質2%〜の還元を受けることも難しくはないでしょう。
普及率が高く、店員さんの認知度も高いため、決済の手続きもスムーズに済ませる事ができます。
★VISAブランドのカードならVISA加盟店、MastercardブランドのカードならMastercard加盟店で利用できますが、日本国内に関して言えば「VISA」「Mastercard」「JCB」すべてに対応しているお店が一般的です。
現在増えているのが、VISAやMastercard、JCBといった「国際ブランド」が提供する「タッチ決済」の機能です。
例えばこちらは現行の「楽天カード」の券面ですが、ICチップの横に電波を示すようなマークがあります。
このマークがあるカードであれば、コンビニなどで「かざすだけ」のタッチ決済が可能となっています。
②「QRコード決済」アプリは無審査&お試し感覚で導入しやすく、キャンペーンも多い
冒頭で紹介した「QRコード決済アプリ」の強みは、アプリをインストール(+銀行口座などからチャージ)するだけで利用できるという点にあります。
また審査などもないため、何らかの事情でクレカを使えない人や中高生も簡単に使うことができます。
その他、コード決済の提供元がキャンペーンを行っていることが多いのも特徴です。
③「iD/QUICPay」の還元率やサービスは、紐づけるカード等によって決まる
「iD」「QUICPay」とは、それぞれの加盟店で利用できる、「かざすだけ」で支払えるサービスです。
電子マネーの一種ですが、Suicaなどの前払い式のものとは違い「クレジットカードをかざすだけで支払えるようにする」機能と考えた方が分かりやすいでしょう。
「VISA」などのタッチ決済と違いが分かりづらいですが、こちらはカード本体の他、「Apple Pay」「Google Pay」など、スマートフォンの決済サービスも利用できます。
►一部のクレジットカード
┗dカード、三井住友カード(iD)
QUICPay機能付きのJCBカード(QUICPay) 他
►一部のデビットカード
┗三井住友銀行のデビットカード(iD)他
►クレジットカードを紐づけたApplePayまたはGoogle Pay対応端末
┗三井住友カード社発行のカードならiD、JCBならQUICPayなど、発行元によって異なる
その他、専用端末や専用カードなど
iD対応の支払い方法であれば「iD加盟店」、QUICPay対応の支払い方法であれば「QUICPay」加盟店で利用可能です。
紐づけたカードによって支払いを行うため、チャージは必要ありません。
iD QUICPay | VISAタッチ決済 | |
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使えるお店 | iDまたはQUICPay加盟店 | VISAタッチ決済加盟店 |
店員さんへの伝え方 | iD(またはQUICPay)で | カード払いで |
国外での利用 | 不可 | タッチ決済が普及している地域なら可 |
搭載カード等 |
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還元率アップ | 原則なし |
★基本的にiD、QUICPayは「カードをかざすだけ」で支払うためのサービスです。利用することによって、紐付けたカードのポイント還元率が上がることはありません(一部カードを除く)。
④「ApplePay」「Google Pay」もカード決済の一つながら、Google Pay対応カードは限られるので注意
iD、QUICPayと「ApplePay」「Google Pay」の関係は、キャッシュレス決済に馴染みがないと分かりづらいかもしれません。
「ApplePay」「Google Pay」も決済サービスですが、非接触決済機能はありません。対応しているのは、アプリ決済やオンライン決済のみです。
「ApplePay」「Google Pay」と連携して、実店舗での非接触決済を可能にしているのは、iD、QUICPayです。そのため、店舗でスマートフォンをかざして決済できるのは、iD、QUICPayの加盟店に限られます。
(1)楽天カードをApplePayに紐付け
(2)「QUICPay」加盟店で、「スマホをかざすだけ」で支払えるようになる
┗iDになるかQUICPayになるかは発行元のカード会社による(加盟店に大きな違いなし)
ApplePay、Google Payは交通系ICカードや一部のデビットカード、プリペイドカードなどとの紐づけも可能です。
Suicaを紐付けた場合、スマートフォンをかざすだけでSuicaを利用することができます。お買い物は勿論、改札機を通ることも可能です。
具体的な紐付けの方法については、以下のページをご確認ください。
CHECKApple公式HP「Apple Pay を設定する」
CHECKGoogle公式HP「Google Pay でお支払いをスムーズに」
★Google PayはApplePayに比べ、対応しているカード会社などが限られますのでご注意ください。
⑤「デビットカード」なら高校生でもインターネット決済が可能に(VISA、JCB等の場合)
デビットカードとは、「使った瞬間、口座から残高が引き落とされる」カードのことです。
引き落としに対応している銀行口座をお持ちであれば、審査なしで発行する事ができます。
15歳、16歳から作成できるデビットカードも多く、クレジットカード決済が可能な店舗やインターネット決済で利用することができます。
つまり、デビットカードを発行することで、高校生でもネットショッピングやスマートフォンのアプリ決済が可能になります。
★クレジットカードと同じように使えるのは、「VISA」「JCB」などの国際ブランドが搭載されたものに限られます。
デビットカードは「支払いに使いたい銀行」で発行する必要がありますが、国際ブランド付きのデビットカードを取り扱っていない銀行もあります。
★J-Debitは国際ブランドではありません。
このロゴのみが掲載されたデビットカードを利用できる場所は限られます。
⑥Kyashはじめとする「プリペイドカード(アプリ)」は後払いに自信がない方に
「クレジットカードの代用品」としてもう一つ挙げられるのが「プリペイドカード」です。
こちらは前払い(チャージ)して使うカードの総称で、「VISA」「Mastercard」「JCB」といった国際ブランド付きのものであれば、身近なお店やインターネット決済でも利用できます。
ネックとなるのはチャージの手間ですが、最近は「Kyash」などアプリで簡単に発行&チャージできるものも増えてきました。
こちらのカードも審査なしのため、年齢などを理由にクレジットカードを作れない方、その他クレジットカードの「後払い」に自信が持てない方でも利用できる支払い方法です。
利用できるお店や機能はカードによって異なるものの、「Kyash」であれば多くのプリペイドカードは対応していない「一部のサブスクサービスへの支払い」でも利用できるほか、「非接触型決済(ICチップによる決済)」も可能です。
発行手数料 | 900円 ※無料で使えるデジタルカード(アプリ上のカード)もあり |
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国際ブランド | VISA |
基本還元率 | 最大1.0% |
決済上限額 |
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基本仕様など | |
►事前にチャージすることで「VISA」加盟店(≒クレジットカード決済ができるお店)で、クレジットカードと同様に決済できる ┗他のプリペイド(前払い)カードでは対応できない、継続的な支払いやガソリンスタンドでの支払いにも対応 | |
►ICチップ搭載で非接触型の読み取り機も利用できる | |
►年齢制限なし、かつ前払い式なので無審査 (=未成年者でもクレジットカードの代わりとして使える) | |
►その他割り勘、送金、他社ポイントチャージ、後払いチャージ等の機能あり | |
ポイント仕様 | |
►貯めたポイント(Kyashポイント)はKyashでの決済にのみ利用可 | |
►有効期限は「Kyashを使った最終取引より180日間」 |
⑦「Suica」等、チャージ(入金)式の電子マネーはクレカと組み合わせて上手に使いたい
「Suica」「WAON」など、前払い(チャージ)式の電子マネーは普及率こそ高いものの、単体での還元率は高くても0.5%程度です。
またVISA等に比べると、利用できるお店も限られています。
とは言えカードの組み合わせや店舗などの条件を満たすことで、還元率がアップする電子マネーは複数存在します。
以上の性質を考えると、チャージ式の電子マネーは「どこででも便利に使える」というよりも、「特定の場所で、相性の良いカードなどと組み合わせて」使うのが賢い方法だと言えるでしょう。
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それぞれ独自の特徴を持つチャージ式電子マネーもチェック
あなたに合ったキャッシュレス決済の選び方
ここからは、自分に合った決済方法の選び方について解説します。
①まずは普段使うお店が、どのキャッシュレス決済に対応しているか確認しよう
どんなに還元率の高い支払い方法でも、使う機会がなければ意味がありません。
そのためまずは、あなたが普段よく使っているお店で利用できるキャッシュレス決済を確かめてみましょう。
スーパーやコンビニはもちろん、飲食店やネットショップに至るまでチェックした上で、使える場所の多い支払い方法を導入したいところです。
VISAやMastercard、JCBなど、対応している国際ブランドも合わせて確認しておけると、カードの申し込みを検討する場合にも役立ちます。
★使えるキャッシュレス決済は公式HPの他、店頭レジなどで提示されています。
②基本的にポイント還元率は高いほど良い
支払った金額に対してもらえるポイントが、多いに越したことはありません。
そのため可能であれば、少しでもポイント還元率の高い決済方法を選ぶと良いでしょう。
1%に達していれば、ポイント還元率は平均よりも高いと言えます。
③いつも使うお店で優待を受けられるキャッシュレス決済を選ぶのもおすすめ
キャッシュレス決済に慣れてきたら、複数の決済方法の使い分けも考えてみましょう。
「特定の場所でのみ還元率が高くなる」キャッシュレス決済は数多く存在します。
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④お金の管理に自信がないのなら、「前払い」「即時払い」タイプを選びたい
お金の管理に自信を持てない場合、「後払い」式のキャッシュレス決済は選ばない方が良いでしょう。
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例:3月26日~4月25日の利用を、5月27日に引き落とし |
このように後払い型の支払い方法は、実際にカードで支払いをした金額が引き落とされるまで1~2ヶ月ほどかかります。
1~2ヶ月前の利用分を支払える自信がないなら、口座から即時引き落としができる「デビットカード」や、前払い式の「プリペイドカード」を選ぶのが無難でしょう。
こんなときにはどのキャッシュレス決済がおすすめ?
ここからは、場面別のおすすめキャッシュレス決済方法について解説します。
①はじめての方におすすめのキャッシュレス決済
はじめてキャッシュレス決済を利用するという方におすすめの支払い方法は、主に以下の通りです。
楽天カード (クレジットカード) | |
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►高校生を除く18歳~申込可 ►無料&高還元なクレジットカードの定番。 使えるお店が圧倒的に多い上、「楽天ポイント」も使い勝手が良い ►実店舗でもインターネットでも使える ►後払いにのみ注意
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d払い (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►「dカード」との組み合わせで1.5%還元 ►「dポイント」の使い勝手も良い ►「d払い」に加盟している実店舗で使える | |
楽天ペイ (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►「楽天カード」との組み合わせで1.5%還元 ►「楽天ポイント」の使い勝手も良い ►「楽天ペイ」に加盟している実店舗で使える | |
LINE Pay (QRコード決済アプリ) | |
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►LINEのアプリですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めたポイントはスタンプ購入などに使える | |
Kyash (プリペイドカードアプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►VISAブランドなので、各インターネットショッピングに使える ►発行手数料900円で、実店舗でも使える「Kyash Card」も発行可 | |
交通系電子マネー (電子マネー) | |
▲画像は「ゆいレール」HPより |
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►指定の電車や地下鉄、バスなどを「カードをタッチするだけ」で利用できるようになる ►交通機関を使う場合の還元率は原則0% ┗ただし特定のお店やクレジットカードを使うことでポイント還元を受けられることはある ►カードは駅などで作成できるが、500円のデポジット(預入金)が発生することが多い |
はじめての利用ということで、簡単に導入できるものや使い勝手の良いものを選んでみました。
「QRコード決済アプリ」や「プリペイドアプリ」はインストールしてすぐに使えるので、気軽に試すことができます。
②少額決済におすすめのキャッシュレス決済
少額決済におすすめのキャッシュレス決済方法は、主に以下の通りです。
楽天カード (クレジットカード) | |
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►無料&高還元なクレジットカードの定番。 実店舗、ネットともに使えるお店が圧倒的に多い ►貯めた「楽天ポイント」は1円単位で「楽天市場」「ファミリーマート」などで利用可能
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dカード (クレジットカード) | |
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►無料&高還元なクレジットカードの定番。 実店舗、ネットともに使えるお店が圧倒的に多い ►貯めた「dポイント」は1円単位で「ローソン」「d払い」などで利用可能
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d払い (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めた「dポイント」は1円単位で「ローソン」「d払い」などで利用可能 | |
楽天ペイ (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めた「楽天ポイント」は1円単位で「ファミリーマート」「楽天ペイ」などで利用可能 | |
au PAY (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めた「Pontaポイント」は1円単位で「ローソン」「au PAY」などで利用可能 | |
メルペイ (QRコード決済アプリ) | |
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►メルカリのアプリで利用できる ►「メルカリ」売上金を持て余している場合におすすめ |
あまり多くの金額を支払う予定にないのなら、還元されるポイントを1円単位で無駄なく使える支払方法を選びましょう。
③非接触型で安全なキャッシュレス決済
お店の端末などに触らず支払いができる、非接触型のキャッシュレス決済は以下の通りです。
VISA等のタッチ決済 |
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コード決済 |
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iD QUICPay |
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電子マネー |
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上のような支払い方法を積極的に使っていけば、日々の支払いを安全に済ませる事ができます。
④高いポイント還元率が自慢なキャッシュレス決済
高いポイント還元率が特徴のキャッシュレス決済は、主に以下の通りです。
au PAYゴールド×au PAY (クレジットカード×コード払い) | |
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dカード×d払い (クレジットカード×コード払い) | |
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楽天カード×楽天ペイ (クレジットカード×コード払い) | |
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リクルートカード (クレジットカード) | |
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JALカード(普通) (クレジットカード) | |
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このように、実質的な還元率が1.5%を超えると年会費が発生する傾向にあります。
まずは無料で試せる支払い方法を使ったのち、より高いポイント還元率を求めるのであれば有料サービスの利用を検討してみるのが良いでしょう。
⑤中学生や高校生におすすめのキャッシュレス決済
中学生や高校生でも使える、主なキャッシュレス決済方法は以下の通りです。
デビットカード | |
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※画像は三井住友銀行のデビットカード |
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Kyash (プリペイドカードアプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►VISAブランドなので、各インターネットショッピングに使える ►発行手数料900円で、実店舗でも使える「Kyash Card」も発行可 | |
d払い (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めた「dポイント」は1円単位で「ローソン」「d払い」などで利用可能 | |
楽天ペイ (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めた「楽天ポイント」は1円単位で「ファミリーマート」「楽天ペイ」などで利用可能 | |
LINE Pay (QRコード決済アプリ) | |
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►LINEのアプリですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めたポイントはスタンプ購入などに使える |
汎用性が高いのはデビットカードですが、スマホアプリ系の支払い方法には「インストールしてすぐに使える」という独自の特徴があります。
どの決済方法を選ぶかは、インターネットショッピングの機会があるかなどに応じて選ぶと良いでしょう。
現金払いではなくキャッシュレス決済を使うメリットは何?
ここからは、現金払いではなくキャッシュレスで支払いを行うメリットについてご説明します。
①現金がなくても支払えるから、ATMの利用回数や小銭のやり取りといった手間を減らせる
キャッシュレス決済を利用する一番のメリットは、やはり「簡単に支払いを済ませられる」ことでしょう。
現金を使わずに済むということは、「支払いにかかる時間を短縮できる」「ATMへ行く回数を減らせる」ことに繋がります。
日常の支払いをより簡単にできるというだけでも、キャッシュレス決済を利用する意味は大きいでしょう。
②インターネット決済では代金引換や振込の手間を大幅に削減できる
前の項目と重複する内容ではありますが、特にインターネットショッピングなどを行う場合、キャッシュレス決済(多くはカード払い)のメリットは大きいです。
インターネットを通した決済の方法は「カード払い」の他だと、「代金引換」や「銀行振込」が一般的です。
ただしカード払い以外の方法だと手間が掛かる上、手数料を取られることも珍しくありません。
特にインターネットショッピングにおいて、キャッシュレス決済を利用できれば振込や代引きに掛かる手間も、手数料も節約することができます。
③ポイントが貯まるから現金払いよりもお得
多くのキャッシュレス決済では、利用額に応じて一定のポイントが還元されます。
現金払いではもらえないポイントを獲得できるということで、「お得さ」の意味でもキャッシュレス決済は有用だと言えるでしょう。
④レシートを取っておかなくてもアプリやインターネットで利用履歴を確認できる
キャッシュレス決済では、インターネット会員サービスやアプリなどで自動的に利用履歴が残ります。
レシートなしで利用状況を確認できる点も、現金払いには無いメリットです。
⑤万が一盗難され不正利用の被害に遭っても、被害額は補償される
万が一あなたがカードやスマートフォンの盗難被害に遭い、勝手にキャッシュレス決済を利用されたとしても、その被害額を支払う必要はありません。
その点においても、現金より安全な支払い方法と言えます。
★ただし身内の人間による不正利用の場合やあなたに重い過失がある場合(暗証番号を他人に教えたなど)には、不正利用分の補償を受けることはできません。
キャッシュレス決済の利用に伴うデメリット
メリットの多いキャッシュレス決済ではありますが、問題点が一切ないわけではありません。
ここからは、キャッシュレス決済の利用に伴う注意点を解説します。
①携帯の充電切れ、限度額オーバー等で一時的に利用できなくなることも
現金と比べた場合のキャッシュレス決済の弱点は、その不安定さにあるでしょう。
そこにあれば絶対に使える現金とは違い、キャッシュレス決済は「携帯の充電切れや故障、サーバーエラー」「カードの限度額オーバー、利用停止」「読み取り機の故障」などにより突然利用できなくなる場合があります。
普段の支払い方法をキャッシュレスとしている場合でも、もしもの場合に備えて最低限の現金は持っておきたいところです。
②お金の管理に自信がない方は「使いすぎ」を起こしやすくなるかも
「現金を財布に入れておき、残額を適宜確認する」という支払いが習慣になっていると、キャッシュレス決済は「自分がいくら使ったか」が分かりづらいため、使いすぎを起こしてしまうかもしれません。
この問題は、利用~引き落としまで日数が空く支払い方法で特に顕著となります。
「お金を使えるだけ使ってしまう」という自覚があるのなら、前払いチャージ式のプリペイドカードなどを使うか、現金払いを続けるというのが安全策でしょう。
③ポイント還元率などのサービスが途中で変わってしまうことも
キャッシュレス決済サービスは、運営している会社の都合などにより突然サービス内容が変わる場合があります。
年会費や還元率が変更される事もあるため、特に還元率を重視して決済方法を選んでいる場合は注意が必要です。
サービス内容が変わる際には事前にお知らせがありますので、メール等は欠かさず確認するようにしましょう。そのキャッシュレス決済を利用し続けるかどうかは、実際のお知らせを見てから決めても遅くありません。
人気・おすすめなキャッシュレス決済についてのまとめ
d払い (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►「dカード」との組み合わせで1.5%還元 ►「dポイント」の使い勝手も良い ►「d払い」に加盟している実店舗で使える | |
楽天ペイ (QRコード決済アプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►「楽天カード」との組み合わせで1.5%還元 ►「楽天ポイント」の使い勝手も良い ►「楽天ペイ」に加盟している実店舗で使える | |
LINE Pay (QRコード決済アプリ) | |
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►LINEのアプリですぐに始められる ►年齢制限なし ►貯めたポイントはスタンプ購入などに使える | |
楽天カード (クレジットカード) | |
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►高校生を除く18歳~申込可 ►無料&高還元なクレジットカードの定番。 使えるお店が圧倒的に多い上、「楽天ポイント」も使い勝手が良い ►実店舗でもインターネットでも使える ►後払いにのみ注意 | |
Kyash (プリペイドカードアプリ) | |
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►アプリのインストール+チャージですぐに始められる ►年齢制限なし ►VISAブランドなので、各インターネットショッピングに使える ►発行手数料900円で、実店舗でも使える「Kyash Card」も発行可 | |
交通系電子マネー (電子マネー) | |
▲画像は「ゆいレール」HPより |
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►指定の電車や地下鉄、バスなどを「カードをタッチするだけ」で利用できるようになる ►交通機関を使う場合の還元率は原則0% ┗ただし特定のお店やクレジットカードを使うことでポイント還元を受けられることはある ►カードは駅などで作成できるが、500円のデポジット(預入金)が発生することが多い |
向き・不向きはあるものの、支払い方法の選択肢が多いに越したことはありません。
可能であれば多くの選択肢の中から最適な支払い方法を選ぶためにも、まずは「簡単に、いつものお店で使える」方法を試してみると良いでしょう。