「最近聞くデビットカードってなんだろう?」
デビットカードは現金を使わずにお買い物できる便利なカードです。
審査なしで学生でも作れる上、ネット決済に使うこともできます。
さらに後払いでないため条件が緩く、銀行口座を持っているだけでデビットカードを作ることができるのです。
しかし、良いことづくめではありません。
ここではデビットカードの利用について知っておきたいポイントを確認していきます。
読み終えていただければ、あなたに合うカードが見つかること間違いなしです!
目次
デビットカードとは?
「デビットカード」はATMからお金を下ろさずに買い物ができるようになるカードですので、デビットカードがあれば現金を使わずカード一枚だけでお買い物を楽しむことができます。
一部のカードを除いてネットショッピングの支払いにも使えるんですよ。
また、審査がなく学生でも簡単に作ることができるため、学生が初めて持つカードとしてピッタリです。
学生がAmazonなどの通販サイトや予約チケットの支払いを家で済ませたければデビットカード一択でしょう。
そんなデビットカードについて詳しく見ていきます。
①特徴は口座から引き落としてその場で決済するところ
デビットカード最大の特徴は使ったその場で口座からお金を引き落として決済するところ。
デビットカード払いの流れ
(例:「20000円でございます」)
口座残高が減っている
デビットカードを使ってすぐに口座残高が減ったのを確認できるので、使用感覚が現金に近いのも特徴です。
このように、すぐに口座から引き落とす決済ができるのはデビットカードのみです。
この支払いに魅力を感じたのならデビットカードが向いているといえるでしょう。
②デビットカードには2種類ある
デビットカードは2種類あります。
それぞれのカードの特徴を確認していきましょう。
J-Debit | VISA・JCB | |
---|---|---|
新しいカード | 作る必要がない | 作る必要がある |
申し込み手続き | 不要 | 必要 |
年会費 | 無料 | かかるものもある |
海外利用・現地通貨の引き出し | 使えない | 使える |
ネットショッピング | クロネコヤマト宅急便・佐川急便での通販代引きのみ ※手数料が別途かかる場合あり | 使える |
キャッシュバック | ない | ある |
使える店 | 少なめ ※東京都千代田区で132件(2022年8月現在) | 多い (VISA・JCBそれぞれのロゴがある店で使う事が出来る) |
(1)VISAデビット・JCBデビット:手続き必須だがおトクなカード
VISA・JCBのデビットカードは新しくカードを発行するため申し込みの手間がかかりますが、その分サービスが充実しているのが特徴です。
ただ支払いに使うだけでなく、いろいろな機能が付いているんですよ。
自分のカードがどの種類なのかはカードに印字されているロゴマークから判断することが出来ます。
VISAのロゴがあればVISAカード、JCBのロゴがあればJCBカードです。
今回の記事ではこちらのVISA・JCBデビットカードを中心に取り扱っていきます。
(2)J-Debit:新たに手続き不要、キャッシュカードをそのまま利用できる!
J-Debitは銀行のキャッシュカード(引き出しなどに使っている普通の銀行のカード)をそのままデビットカードとしても使うことのできるサービスです。
店員に、銀行のキャッシュカードを手渡してお会計します。
新たにカードを作る必要がないため気軽に使い始められるのが最大のメリットです。
ただし、その一方で使える店舗が少ないなどのデメリットがあります。
また、銀行によってはJ-Debitであっても申し込み手続き(J-Debit利用開始登録)が必要なこともあるので注意が必要です。
どの銀行でJ-Debitを利用できるのかは以下のHPより確認してください。
ほとんどの銀行で利用することができますよ。
CHECKJEPPO|使える金融機関を探す
【メリット】デビットカードでできること
デビットカードを作る一番の目的は「現金を使わずに買い物をする」であることがほとんどですが、デビットカードには他にもいくつか機能が付いています。
残念ながら、分割払い機能やETC機能はなく「多機能」とは言いがたいです。
しかし、デビットカードを使いこなすのならぜひとも全ての機能を知っておきたいところ。
ひとつずつ確認していきましょう。
①カードによっては、キャッシュバックで使った現金の一部が返ってくる
一部のデビットカードには「キャッシュバック機能」が付いています。
キャッシュバック機能とは使ったお金の一部が返ってくるシステムです。
前の月の支払いの0.2〜1%が翌月振り込まれ、返ってくる仕組みです。
特別な手続きもなく、デビットカードを使っているだけでおトクになるのでとても便利です!
②海外ATMで現地通貨を引き出せる!
本来通貨の両替は出発前に国内で行ったり、空港で行います。
海外現地の街中にも両替する場所はありますが、両替場所を探して慣れない言葉で両替を頼むのは大変ですよね。
そんなときデビットカードがあればATMから引き出せるので便利です。
人と話す必要がありませんし、なによりATMなら見つけやすいですしね。
③カードによってはショッピング保険があることも
デビットカードによっては万一に備えるショッピング保険が付いています。
ショッピング保険とはデビットカードを使って購入した商品が偶然の事故で破損・盗難に遭ったとき補償を受けられるサービスです。
例えば、「海外でお土産をデビットカードで買ったあと目を離している隙にお土産を盗まれてしまった!」といった事態がショッピング保険の対象となります。
カードを使って買うものは高額であることが多いので、こういった補償はありがたいですね。
④通知メールで万一の盗難に対応・支払いの確認をしよう
口座に入っている分のお金しか使えないとはいえ、デビットカードを持っていればATMへ行くことなくお買い物ができてしまいます。
そのため、ついつい使いすぎてしまわないか心配になっているかもしれません。
そんな使いすぎを抑止・防止するのが利用明細の活用と利用限度額設定です。
これら役立つサービスを確認していきましょう。
まず、デビットカードは設定を変更することにより利用通知メールを受け取ることができます。
(1)ネット決済での支払い確認
ネットショッピングでは店員がいない上、「控え」を受け取れるわけでもないので「本当に支払えたのか?」と不安になってしまいます。
特に、Amazonなどの通販サイトは発送のタイミングで支払いが発生するので引き落としのタイミングが読めません。
そんなとき通知メールがあれば安心です。
実際に口座残高が減ったタイミングでお知らせしてくれるので、戸惑いなくカードを使っていけますね。
(2)カードが盗まれたケース
もう1つの役立つ場面はカードが盗まれたケースです。
デビットカードを盗まれたことに気がついていなくても、使った覚えのない通知メールが届くのでそこで気づくことが出来ます。
カードが盗まれたと分かれば、銀行に連絡し「カード停止」にしてもらうなどさまざまな対処ができるようになります。
カードを盗まれた・失くしたときの対処は以下の項目をご覧ください。
CHECKカードを盗まれ、使われてしまった!使われたお金は返ってきますか?
⑤利用限度額を設定して「使いすぎ」を事前に防止できる
またデビットカードでは、毎月使える金額を事前に自分で決めておける「利用限度額設定」があります。
これを使うことにより、デビットカードで怖い「ついつい使いすぎてしまう」を未然に防ぐことができるのです。
「パソコンを買うからその時だけ利用限度額を上げたい……」という場合でも大丈夫。
事前にその時だけ限度額を増額しておけば問題なく買い物ができます。
ただし、限度額の変更が反映されるまで時間がかかることもあるので、その点には注意しましょう。
⑥ネット上で利用明細を確認して家計簿代わりにできる
デビットカードを使うと、ネット上の利用明細に決済の記録が付いていきます。
もちろん、自分しか見ることができませんからその点は安心ですよ。
隠している部分にはカードを使ったお店の名前(AMAZON.CO.JPなど)が書いてあり、何を買ったかなどは表示されません。
使った金額と日付・店舗名しか表示されませんが、店舗名でなんとなく使った用途が分かるので便利です。
デビットカードを使う場面を増やしていけば、さらに家計簿として活躍してくれることでしょう。
【デメリット】デビットカードにできないこと
ここからは、デビットカードでは使えない機能について解説します。
①キャッシング機能でATMからお金を借りる事は出来ない
デビットカードには「キャッシング機能」は付いていません。
キャッシング機能とはATMからお金を借りられる機能です。
本来、お金を借りるにはいくつか面倒な手続きを踏まなくてはなりません。
ですが、キャッシングならばATMでお金を少ない手続きで借りることができます。
キャッシングの利用は高い金利がつきますので、何回も使うような機能ではありませんが……。
「デビットカードでは万が一の時にお金を借りる事が出来ない」という点は注意しておきましょう。
②後払いや分割払いは使用できない
デビットカードでは支払いを翌月以降にする「後払い」や複数回に分けてゆっくり支払っていく「分割払い」は出来ません。
理由は簡単、「後払い」や「分割払い」はお金を借りているから。
支払いを延期したり、数か月かけてゆっくり支払うというのは言い換えれば「支払いを待ってもらっている間、お金を借りている」わけです。
しかし、デビットカードは口座にあるだけのお金しか使えず、先に述べた通りお金を借りることが出来ません。
よって、後払いや分割払いを使用する事が出来ないのです。
③ETC機能はデビットカードに付けられない
デビットカードにはETC機能を付けることができません。
ETCは高速道路の料金所をスムーズに通れるようにするサービスです。
車に車載器という機械を設置し、そこにETC専用カードを差し込んで使います。
高速道路の利用料金は後から決まります。
もし支払いの際に口座残高が不足していると料金を支払えなくなってしまうので、デビットカードではETC専用カードを作れないのです。
デビットカードはそれぞれ対応するロゴがある各店舗で利用することができます。
しかし、ごくまれにロゴがあってもデビットカードを使えないお店に出くわすことがあるのです。
- ガソリンスタンドの支払い
- 飛行機の機内販売
- 公共料金等定期的に発生する支払い など
例えば公共料金等定期的に発生する支払いについて、デビットカードで支払った場合、もし支払いの際に口座残高が不足していると料金を支払えなくなってしまいます。
そのような事態を避けるため、デビットカードの利用を断られる事が多いのです。
デビットカードを使えない店舗については各カードの公式サイトで説明されているので、申し込み前に確認しておきましょう。
④デビットカードしか使わないと将来ローンを組めないかも?
デビットカードは高校生でも作れますが、デビットカードのみを使っていると将来ローンを組めなくなるかもしれません。
その理由は「クレジットヒストリー」にあります。
クレジットヒストリーとは「後払い」サービスを使った決済の記録。ローンを組むときこのクレジットヒストリーの有無が重要視されます。
そして、クレジットヒストリーがないまま30代を迎えると新しくカードを作るのも難しくなってしまいます。
つまり、20代のうちに「後払い」の記録を作っておかないと住宅などのローンを組めないという事態になってしまうのです。
店頭でのデビットカードの使い方
ここからは、お店での2種類のデビットの使い方をまとめて確認していきましょう!
デビットカードでの支払いの流れ
デビットカードを渡す
「一括払い」で支払うことを伝える
①現金を出すのと同じタイミングでデビットカードを渡そう!
デビットを使う上で最初に戸惑うのが、「カードを提示するタイミング」です。
しかし恐れることはありません。
普段の買い物で現金を渡すタイミングでデビットを渡しましょう。
手渡しでも、レジトレイに置くのでも、渡し方はどちらでも大丈夫です。
手渡しの方がより丁寧な印象がありますが、お店や店員さんによってはトレイに置いてくれた方がありがたい場合もあります。
袋詰めをしてくれていたりと、手を離せないときもありますからね。
慣れないうちはトレイに置いた方が安心かもしれません。
②使うときはカードの種類を伝えた上で「一括払いで」と伝えよう
カードを渡したら店員さんにカードの種類と「一括払い」で支払うことを伝えましょう。
VISAカード | 「VISAで」「JCBで」 |
---|---|
JCBカード | 「JCBで」 |
J-Debit | 「デビットで」 |
対応した伝え方をしないとトラブルになる……ことはありませんが、「当店ではこちらのカードを使うことが出来ません」と利用を断られてしまう可能性があります。
またデビットカードでは一括払いしか出来ないので、分かりやすいよう「一括払いで」と付け加えるとスムーズです。
③暗証番号やサインで本人確認
最後に暗証番号の入力やサインで本人確認をします。
レジ横の端末に暗証番号を入力するか、店員に案内される紙面にサインを書きましょう。
暗証番号とサインどちらを求められるかはお店によりけりです。
サインを求められたらカード裏面に書いたサインと同じサインを書きましょう。漢字でサインを書いたら漢字で、ローマ字ならローマ字で書きます。
この本人確認は防犯上必要なもの。
盗んだカードを使おうとするとここで行き詰まるわけです。
CHECKカード裏面&店頭でのサインの書き方
あなたのカードを守る大切なことなので、面倒でも必ずするようにしましょう。
暗証番号やサインで本人確認をするといいましたが、近年本人確認不要の店舗が増えてきています。
暗証番号やサインが不要になるのはコンビニやスーパーなど、毎日の買い物で使うお店が多いです。
ただし、本人確認をしない分危険があるため高額の決済では本人確認が必要になることも。
本人確認不要の店舗は着々と増えているようで、意外なところではこの前「ニトリ」でサイン不要でした。
「ニトリ」は家具屋さんなので、かなり対応店が増えてきた感じがありますね。
今後の広がりに期待が持てます。
④会計後に渡される「控え」はレシートとほとんど同じもの
支払いが終わったら店員さんから「商品」「カード」「控え」の3つを受け取ります。
「控え」はカードを利用して支払った証拠となる伝票(書類)のことです。現金で支払うときのレシートにあたるものですね。
特別な呼び方をされていますが、レシートにあたるものなので「控え」を特別に保管しておく必要はありません。
レシートと同じ扱いをしてしまって大丈夫ですよ。
しかし、レシート同様返品処理に使うことがありますので処分するときはお気を付けください。
デビットカードを使える店舗には「使えるカードに対応するロゴ」が必ず貼ってあります。
レジ周りに貼ってあることが多いですね。
それぞれのカードで対応するロゴは次の通りです。
カードの種類に合ったロゴを探しましょう。
カードの種類 | ロゴ |
---|---|
VISA | |
JCB | |
J-Debit |
ネットショッピングでのデビットカードの使い方
一部のデビットカードは店頭での支払いだけでなくネットショッピングでの支払いにも使うことができます。
カードの種類 | ネットショッピングでの支払い |
---|---|
VISA | 可 |
JCB | 可 |
J-Debit | 不可 |
デビットカードのインターネットでの使い方を確認していきましょう!
①支払い方法で「カード」を選択する
②デビットカードのカード番号・有効期限を入力
支払い方法を選択したらデビットカードのカード番号・有効期限を入力します。
カード番号や有効期限はカード表面に書いてあります。
カード番号は16桁と長いですが、間違えないよう注意しながら入力してください。
デビットカードに書いてあるローマ字の名義をそのまま入力すれば大丈夫ですよ。
また、サイトによっては「セキュリティコード」の入力を求められることもあります。
これは、先ほどのカード番号などとは異なりカード裏面に書いてあります。
デビットカードである限りこれらの情報は必ずカードに書いてありますので、ネットショッピングで知らない単語が出てきても焦らず対応しましょう。
カード番号を変更したら様々なサイトに登録したカード番号も更新しましょう。
変更前と変更後で、別のカードになっています。
③支払い回数を入力する場合は「1回」を選択する
ショッピングサイトによってはカードの支払い回数を選ぶことができることもあります。
デビットカードでも同様に支払い回数を聞かれますが、「1回」を選ぶようにしましょう。
理由は「一括払いで」と答えたのと同じで、デビットカードでは一括払い(一回払い)しかできないからです。
海外の現地通貨をデビットカードで引き出そう
一部のデビットカードなら海外ATMから現地通貨を引き出すことができます。
カードの種類 | 現地通貨の引き出し |
---|---|
VISA | 可 |
JCB | 可 |
J-Debit | 不可 |
持っているカードに対応するロゴの入ったATMで使う事が出来ます。
使える店舗の見分けに使えるロゴの他にも、対応するロゴがあるので注意です。
海外旅行先を歩くときにはロゴ付きATMの位置も確認しておくと良いかもしれませんね。
そんな海外での現地通貨の引き出しについて見ていきます。
①海外ATMでのお金の引き出し方:カードの入れ方からATMの操作まで
デビットカードを使って海外ATMから現地通貨を引き出すときの操作方法は各地域で少し異なります。
しかし、大枠のATM操作は共通しているのでまとめて紹介したいと思います。
まずはカードの入れ方です。
入れたままにせずすぐに引き抜くタイプもあり、焦っていると混乱してしまいそうです。
現地のATMがどのタイプかは分かりませんが、こういったタイプもあるのだと頭に入れておくと良いでしょう。
続いて、ATMの操作です。
地域によっては不要な操作もありますが、その場合はそのステップを飛ばして操作しましょう。
海外ATMからの現地通貨引き出し
暗証番号を入力
※地域によっては6桁の暗証番号を入力する画面になりますが、いつも通り4桁の暗証番号を入力しましょう
※NO RECEIPTにすると
利用明細書が出ません
を選択
CLEAR(完了)もしくは「NO」を選択
ざっくり説明してしまえば、カードを入れて暗証番号を入力したら「CASH WITHDRAWAL」を選択して必要な金額を入力するだけです。
ATMとデビットカードがあれば簡単に現地通貨が手に入るので、必要になったら試してみましょう。
②手数料がかかったり、為替レートは損になりがち
便利な海外ATMからの現地通貨引き出しですが、当然デメリットも存在します。
それは手数料や為替レートが高めだということ。
国際ブランドの定めた基準レートに、海外取引に関わるコスト等としてそれぞれの銀行が定める手数料が上乗せされます。
また、海外旅行では気にするほどのことではないかもしれませんが、ATM手数料もかかる場合があります。
両替手数料を節約するなら、他の両替法を探した方が良いかもしれません。
海外店頭でも国内と同じようにデビットカードを使うことができますが、利用には手数料がかかります。
この手数料は為替レートと同じものです。海外の店舗に支払うため両替を行い、その時の手数料を請求されるのです。
海外でのデビット利用の流れ
※簡略化のため1$=100円とします
デビットカードで購入
10000円を100$に両替
海外でデビットカード払いをすると、海外ATMから現地通貨を引き出したときと同じだけ手数料を請求されます。
そのため、海外でのデビットカードで支払うメリットは「ATMからお金を下さなくて良い」というぐらいです。
海外店頭でのデビットカード利用に不安がある場合、ATMで現地通貨を引き出した方が安心かもしれません。
デビットカードを使うと利用回数などを店員に伝えなくてはなりませんからね。
自分に合った方法で無理なく旅を楽しみましょう。
デビットカードを選ぶポイント
多くの銀行がデビットカードを発行しており、細かな性能に違いがあります。
そこで、デビットカードを選ぶときに注目すべきポイントを5つにまとめました!
- デビットカード発行元の銀行口座を持っているか
- 年会費の有無
- (キャッシュバックに対応しているカードの場合)キャッシュバック還元率がいくらか
- 国際ブランドは何か
- ショッピング保険はあるか
これらを参考に、自分に合ったカードを探してみてください。
①普段使っている銀行のカードを作るのが一番ラク
「カードを選ぶポイント」と言っておいて何なのですが、デビットカードは普段使っている銀行で作ってしまうのが一番ラクです。
デビットカードを使うと、そのカードを発行している銀行の口座から引き落としが行われます。
そのため、普段使わない銀行口座でデビットカードを作っても意味がないのです。
もし、デビットカードのために口座を新しく作るのなら以下のようなデメリットが考えられます。
- 信用できる銀行か調べなければならない
- 新しい口座を給料振込先にするなど、口座にお金を移す手間がある
特に、2つ目が厄介です。
普段1つの口座でやりくりしている場合、思っているよりもずっと、多くのものが口座と紐付いているものです。
ざっと思いつくだけで給料振込先、家賃、公共料金、通信料……これらの設定を更新し、振込先や振り替え先を新口座にしなければならないかもしれないのです。
「デビットカードをがっつり使い込んでやるぞ!」という場合以外は現在お持ちの銀行口座でデビットカードを作るのがオススメです。
②年会費がかかるのかしっかり確認
おトクなデビットカードですが、年会費がかかるケースも少なくありません。
デビットカードを選ぶときは年会費をしっかり確認しておく必要があります。
ただし、「前年度○○円の利用で翌年年会費無料」など条件付きで年会費無料となるケースもあります。
上手く使えば年会費無料で使えることがあるので年会費が無料になる条件も合わせてチェックです。
③キャッシュバック還元率は特定店舗でのボーナスにも注目しながらチェック
一部のデビットカードで適用されるキャッシュバックは、特定店舗でおトクになることがあります。
還元率は基本還元率のみで一概に比較できるものでなく、ボーナスポイントを込みにして考えなければなりません。
同グループのお店でボーナスポイントがつくことが多いので、よく使うお店があったら、そこでおトクになるカードを探してみるのも良いかもしれませんね。
④使いやすい国際ブランドでカードを作ろう
デビットカードはそれぞれ対応するロゴのある店舗で使うことができます。
2つの国際ブランドの違いは使える店舗です。
国内でカードを使える店なら両方とも使える事が多いですが、店によってどちらか一方の国際ブランドしか使えなかったりする事もあるので「まったく同じ」とは言えません。
VISA |
|
---|---|
JCB |
|
「このお店でデビットを使いたい!」というお店があるのなら、事前にどの国際ブランドに対応しているのか確認しておくのが確実です。
⑤ショッピング保険があるかも忘れずに見ておこう
ショッピング保険はデビットを使って買ったものが偶然の事故で破損・盗難に遭ったとき購入金額を銀行が補償してくれるサービスです。
ショッピング保険が付いているデビットは少なめですが、いくつかのカードにはショッピング保険が付いています。
万一のとき対応できるのかどうかもカードを選ぶ時にチェックしておきましょう。
【Q&A】デビットカードの利用で困ったら
最後に、デビットカードを使う上でよくある疑問についてお答えします。
不正利用の対応から返品の対応まで、デビットカードを使っていると少し不安になる点を解説していきます。
デビットカードの使い方をマスターして、安心のカードライフを送ってください!
①デビットカードで買った商品の取消・返品はできるの?
デビットカードでの支払いでも取消・返品は現金同様にすることができます。
ただし、加盟店都合で返金が遅れることもあるので注意が必要です。
返金時期はカードによってまちまちですが、時間がかかってしまうことがあるのは共通です。
デビットカードで取消・返品をするときには、返金が遅れてしまうことがあると覚えておきましょう。
取消・返品方法は現金のときと同じで各店舗によって方法が違います。
取消・返品する際はなるべく早めに購入店舗に問い合わせましょう。
CHECK返金処理の仕組みと払い戻し方法
②カードを盗まれ、使われてしまった!使われたお金は返ってきますか?
カードの不正利用に遭っても、不正利用補償のあるカードなら使われてしまったお金が返ってきます。
また、カードが不正利用されていることが分かった場合すぐにカードを「利用停止」させなければなりません。
「利用停止」は簡単に言えば遠隔操作でカードを使えない状態にすること。これにより被害の拡大を抑えられます。
「利用停止」は各発行金融機関に問い合わせることで受け付けてもらえます。
不正利用が発覚した場合はすぐに対策をし、被害の拡大を阻止しましょう。
③記憶にない利用履歴がある!これって不正利用されていますか?
不正利用以外では、次のいずれかの場合でカードに覚えのない請求が届く可能性があります。
- 加盟店都合で引き落としが分割にされた場合
- チップなどで支払い金額がカードを通した後に変わった場合
- 為替変動で為替レートが変わった場合
加盟店都合で引き落としが分割されてしまった場合、異なった取引が発生したと考えて別々に引き落としが発生します。
ですが、最終的には返金されるのでご安心ください。
ただし、この「2倍の請求」を支払えなかった場合、デビットカードが一時的に停止されてしまうので注意が必要です。
また、為替レートが変動した場合は引き落とし金額も変動します。
円安になった場合追加請求が届きますが、円高になった場合は入金されるので、その点に関しては嬉しいところです。
いずれにせよ、覚えのない請求が不正利用でない場合は過去に利用した店舗から請求が届きます。
ただし、不正利用が偶然過去に使った店舗であっただけの可能性もあります。
デビットカードが手元にあるかは必ずチェックしておきましょう。
④暗証番号を忘れた・変更したい。教えてもらったり、変更はできますか?
暗証番号の忘れ・変更に対応してもらえるカードと、そうでないカードがあります。
暗証番号忘れ・変更に対応できないカードでも、「現在のカードを破棄した上で新しいカードを作る」などの対処を進めてもらえます。
しかし、どのカードでも暗証番号のことになると時間と手間がかかるので、暗証番号は厳重に管理しておきましょう。
まとめ
- デビットカードは銀行口座と紐付けて使った金額をすぐに引き落とすカードである
- 一部のデビットカードでは使ったお金の一部がキャッシュバックされる
- 一部のデビットカードは海外ATMから現地通貨を引き出すことができる!
- デビットカードでは分割払いなどはできないので注意しよう
- デビットカードしか使っていないと将来ローンを組めなくなってしまう可能性がある
- 店頭で使う際、デビットカードはいつも現金を渡しているタイミングで提示しよう
- ネットショッピングに使えるのは一部のデビットカードのみ。
ネットショッピングでは「カード」を選択し所定の欄を埋めて行こう - 通知メールを設定すると不正利用に気が付きやすくなる
また、利用限度額を設定して「使い過ぎ」を事前に防ぐことができる - デビットカードを選ぶときには「口座」「年会費」「還元率」「ブランド」「保険」に注目しよう
分割払いができない、クレジットヒストリーを作れないなどの弱点を把握しつつ、賢くデビットカードを使っていけると良いですね!