現在大手コンビニエンスストアで使える電子マネー(かざすタイプのもの)は全6種。これだけあると、どれを使って良いか迷ってしまうのも当然ですよね。最近増えているQRコード決済(スマホ決済)まで視野に入れるのなら尚更です。
……が、実はあなたの持っているスマートフォン、あるいはカードの種類によっては、「最適解」が存在するのも事実。
読み終えていただければ、あなたがこれから新しい決済方法を取り入れるべきか否かが分かります。
目次
コンビニで使える電子マネー(かざすタイプ)は全6種、それぞれの違いって?
生活に「電子マネー」を取り入れたいと考える理由は主に、「おトクさ」または「決済の簡単さ」でしょう。
そこでまずは大手コンビニ3社(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート)で使える全6種類の電子マネー情報を、簡単にまとめさせて頂きました。
★交通系電子マネーは9社まとめて1種とカウントしています。
★ここでは電子マネー決済機に「かざすだけ」で支払いのできるもののみをまとめさせて頂きました。
QRコード決済(スマホ決済)サービスについては後述します。
交通系電子マネー
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nanaco |
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楽天Edy |
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WAON |
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iD |
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QUICPay |
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おそらく認知度が高いのは青く色づけられた、チャージ式の電子マネーでしょう。
が、「チャージ(事前入金)」に手間がかかってしまうのが理由で電子マネーの利用を断念してしまった、という方も少なくないかと思います。
ですのでまずは、チャージ不要で利用出来る「後払い式電子マネー」について解説します。
電子マネーと呼べるかどうかは微妙ですが、最近台頭してきたキャッシュレス決済方法が「バーコード/QRコード決済」サービスです。
これらの支払い方法は「スマートフォンアプリ上の画面を見せて、店員さんにバーコードを読み取ってもらう」(コンビニの場合)というものであり、「カード(またはスマートフォン)をかざすだけ」で支払いが完了する各種電子マネーとは使い勝手が異なります。
iD/QUICPay ※電子マネー |
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PayPay ※QRコード決済 |
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「バーコード決済」でいちいちアプリを起動しバーコードを読み取ってもらうのはやや手間に思えますが……。
バーコード/QRコード決済ごとにお得なクーポンやキャンペーンなどのサービスを行っている点は見逃せません。
後払い式電子マネーはチャージ不要で使える!
後払い式電子マネーを使うにはまず、持っているカードに紐づける必要があります。
請求は紐づけたカードに向かうため、事前にチャージを行う必要なしで支払いができるのです。
「それなら直接カードで支払えば良いのでは?」と思いがちですが……。
通常カード払いを利用するには専用端末にカードを差し込むか、店員さんにレジでの操作をお願いする必要があります。
最近は「タッチ決済」を搭載しているカードも増えてきましたが、まだ対応していないカード・お店もありますし、店員さんに伝わらなかったりするとストレスにもなりますよね。
しかし後払い式電子マネーがあれば、タッチ決済に対応していないカード・お店でも「電子マネー決済機にかざすだけ」で支払いが可能。
後払い式電子マネーを含め使用できる支払い方法はたいていレジの近くにまとめられていますので、店員さんも把握しています。
★どちらの後払い式電子マネーを使えるかはお手持ちのカードによって決まります。
ただし提供元が異なるだけで、基本的なサービスはほぼ同じですので問題はありません。
★後払い式電子マネー利用時の還元率は紐付けカードに左右されます(還元率1%のカードなら後払い式電子マネーを使っても還元率1%)。
後払い式電子マネーを使っても、元のカードより還元率が高くなることはありません。
後払い式電子マネー導入方法
「チャージ不要&かざすだけ」で決済できる後払い式電子マネーを使うには、どうすればよいのでしょうか?
気になるその導入方法についてまとめました。
Apple Pay |
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GooglePay |
※GooglePayの導入方法については以下の公式HPをご覧く |
専用カード |
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おサイフケータイ |
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後払い式電子マネー機能付きカード |
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自分のカードや持っているスマートフォンなどを確認し、最もスムーズに導入できる方法で後払い式電子マネーを使いましょう。
「かざすだけ」タイプの電子マネーにQRコード決済サービスまで加えると、キャッシュレス決済サービスは「乱立」状態と言って差し支えないでしょう。
となると気になるのは「なぜこういった事態が起きているのか」「なぜ一本化されないのか」ですが……。
まずチャージ式、あるいは自社ポイントの貯まる電子マネーであれば、「チャージ残高が残っているうちに」「ポイントが貯まったから(貯めたいから)」またあのお店に行こう、といった動機付けを狙えます。これは分かりやすい理由ですね。
ですが、「多くのお店で使える電子マネー」「QRコード決済サービス」となるともう少し深い事情が関わってきます。
前提として、キャッシュレス決済を使い支払った金額の一部は「キャッシュレス決済の提供元」に向かいます。
もしも自社の提供するキャッシュレス決済が広がりを見せたなら、一定割合で入ってくるお金もそれだけ大きくなることでしょう。
そしてこれは逆に言うと、「自社のお店で他社キャッシュレス決済を使う人が増えるほど、自社の取り分が減る」ことにも繋がります。
こういった事情から、大きい会社は「独自の決済サービス」を導入したがるもの。
そして現状、同じ考えの会社が複数存在しているせいで、似たようなキャッシュレス決済サービスが乱立するに至っているわけです。
それぞれ独自の特徴を持つチャージ式電子マネーもチェック
ここからは、皆さんにとってもイメージしやすい「チャージ式電子マネー」についてお話しさせて頂きます。
nanaco |
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楽天Edy |
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WAON |
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交通系ICカード |
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チャージの手間はありますが、こちらの電子マネーにもそれぞれ特徴があります。
この特徴が気になったら、積極的に使ってみましょう。
まとめ
- 後払い式電子マネーはカードを紐づければ、チャージ不要かつ「かざすだけ」で支払いが出来る
- チャージ式電子マネーは事前にチャージを行う手間がかかるものの、「特定の日に決まったお店で支払うと割引が受けられる」「地域・サッカーチームを応援できるなど様々な種類がある」などの独自の特徴は見逃せない
一見チャージの手間がかかって面倒そうに見える「チャージ式電子マネー」も、調べてみると気に入るメリットがあるかもしれません。
各支払い方法の、本当の情報をよく確かめた上で、極力賢く日々の決済をこなしたいところです。