タクシーチケットとは各カード会社やタクシー会社・タクシー協同組合が発行している、事前に購入・必要事項を車内で記入して現金の代わりにドライバーに渡すチケットです。
「今は現金で払えないからこのカードから支払っておいてください」ということを示すものですね。
タクシーチケットが役立つ理由
実はタクシーでは、「カード払い」は断られる事もあります。
- 「サインレス」に対応していない事やカード端末に不慣れなドライバーもいる事から、現金よりも手続きに時間がかかり通行の妨げになる
- 端末が通信障害を起こすこともある
- 「加盟店手数料」がドライバーの給料から引かれてしまう事があるため、カード利用を断るドライバーもいる
(ただし、近年ではドライバーに手数料を負担させるタクシー会社は減ってきています)
これらの理由から、タクシーでの「カード払い」はおすすめできないんです。
また今は「GO」「らくらくタクシー」など便利なタクシーアプリがありますが、タクシーアプリには以下の弱点があります。
- アプリ非対応のタクシー会社では使えない
- アプリに対応していても、ネット決済非対応のタクシー会社だと現金払いになってしまう
万一の事態はどこであっても発生する可能性があります。
もし「持ち合わせがない」という最悪の事態を電波の弱い山奥で起こしてしまったら……?
そんな事態を回避するためアナログの対策、「タクシーチケット」が役に立つのです。
タクシーチケットというと法人利用のイメージが強いですが、個人でも対応していればカード会社・タクシー会社を通して買うことができます(法人のみのタクシーチケットもございます)。
★購入方法は発行するカード会社・タクシー会社によって異なります。
各タクシーチケットのホームページでのご確認をお願いいたします。
デメリットは多いがアプリ非対応の地域でも万一に対応できる
タクシーチケットは正直デメリットの多い支払い方法です。
- 発行手数料がかかる
- 記入の手間がかかる
- クレジットカード会社に注文して取り寄せる必要がある など
しかし、先ほど挙げた通りネット環境に依存せず、タクシーアプリ非対応の地域でも使えるというメリットがあります。
そういった地域ではそもそも現金を使うでしょうが、「つい使いすぎて帰りのタクシー代がない」という場合が不安なら、1冊持っておくと安心かもしれません。
「タクシーチケット」利用の際は有効期限に注意
「どんな場合にも使える!」と銘打ったタクシーチケットですが、一つ弱点があります。
それは有効期限です。
チケットに印字されている有効期限を過ぎると使えなくなってしまうのです。例としては「最長で2年間、最短で6か月」などです。
ちなみに、やけに有効期限の振れ幅が大きいな、と思ってタクシーチケットの発行元に問い合わせてみたところ、「タクシーチケットは、最長で2年間、最短で半年間使用できる量を一度に作成しており、ご注文があった都度、その在庫の中から発送させていただいております」との回答をいただきました。
どうやらまとめて一度に作り、なくなりそうになったら有効期限2年で作り足すサイクルのようですね。
いずれにしても、このように有効期限があるため、「非常用」として持ち運ぶタクシーチケットですが、いつまでも使わず鞄で眠らせておく……という使い方はできません。
有効期限が近くなったらタクシーチケットを使う必要がなくても使ってしまった方が良いでしょう。
タクシーを普段から利用していないとなかなか使いきれませんから、タクシーチケットはよくタクシーを使う場合に購入することをオススメします。